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気管支喘息の治療薬について

こんにちは^^ 薬剤師のY.O.です^^
皆様、風邪などひかれていませんか?
このご時世の中、いろいろと気をつけていらっしゃる方が多いかと思いますが、

気管支喘息をお持ちの方は特に、風邪をひくと喘息の症状が悪化する

ため、注意が必要ですね◎ 
そして、もし新型コロナウイルスに感染してしまった場合、気管支喘息の既往のある方は重症化しやすいとも言われています。
本日は、

気管支喘息の治療薬

について、基本的なことを簡単に説明致しますね♪

まず、気管支喘息とは

主にアレルギー性の炎症によって気管支が狭くなる病気。
気管に炎症が起きている状態が続いている状態
です。

炎症が慢性化すると、突然の咳き込みや、呼吸をする度にゼイゼイ、ヒューヒューとした音がする喘鳴(ぜいめい)、息苦しさ、などの症状が起こります。

(↑こうなることを普段「発作が起きる」と呼んでいます)

もし発作が起きると、気道の粘膜が刺激に過敏に反応し、炎症でむくんだり、痰もたくさん出て、気道をふさいでしまいます。

つまり呼吸困難になります・・・!

発作が起きて、治療をすぐに行えば通常は治まっていきますが、激しい発作が長く続いたり、処置が遅くなると、危険な状態に陥る場合もあるのですね。

聞き慣れた、珍しくない病名かもしれませんが、きちんとコントロールしていなければ、大変危険な病気ということです。ですので、

普段からお薬でしっかりとコントロールを良くしておくことがとてもとても、とーっても大切

なのですね^^★

いろいろなお薬がありますが、本日は代表的なものを二つ、簡単にご紹介しましょう。
この二つをしっかり、論理的に理解することが大切です。

①気道の炎症を抑えるお薬・・・ステロイド剤 

・喘息の根本的な原因を改善するためのお薬で、よく処方されるのは吸入でのお薬です。
気道の炎症はすぐには治まらないので、しばらくの間継続して使用することが大切です。
・どれくらい続けなければならないかは、症状、炎症の状態次第です。中止時期は自己判断せず、医師の指示に従いましょう。
・炎症の度合いがひどいときは、短期間だけステロイドを内服する場合もあります。

②気管支を拡げて楽にするお薬・・・気管支拡張薬

・①の薬で気道の炎症を抑えることが喘息を改善する一番いい方法ですが、気道の炎症はすぐには改善しないので、その間呼吸が苦しいというのは辛いですよね。そこで、楽にするお薬を使います。
楽にするだけのお薬なので、この薬だけでは喘息自体は治りません・・・!
・吸入薬や内服薬があります。

今は通常、①と②の合剤の吸入薬での治療が主流です。

楽にもしてくれて、それでいて根本的にも治してくれる優れもの
しかし、上記の理屈を理解していないと、残念なことに、

「お薬を吸入する」→「楽になった」→「治ったと思ってしまって吸入を自己判断で中断してしまう」→「気道の炎症は治まってないので再発する」

といった悪循環に・・・!(涙) 一方、理解して下さっていると、

「お薬を吸入する」→「気管支を拡げるお薬で楽になった~」→「でもまだ気道の炎症は治まってないんだよね、吸入は続けよう」→「症状は治まったけど、気道の炎症は治まってるかわからないから受診しよう」→「お薬中止してもいいって言われた」→「中止しても再発しない」

となります♪
ぜひ知っておいてくださいね^^♪

いろいろ省きましたが、気管支喘息の治療で一番大切なことをお話致しました。
私達薬剤師も服薬指導の時はこの部分を理解して頂こうと頑張っております・・・!

スピーディーかつわかりやすくお伝えできるよう精進致します◎

本日も最後までお読み頂きありがとうございました^^
何か気になることがあればお声掛けくださいませ^^♡