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お薬手帳のおかげで本当の原因に薬剤師が気づくことができたお話☆Part.2

こんにちは^^ 薬剤師のY.O.です^^

6月も終わりに近づいてきましたね。
気持ちよく7月を迎えられるように、あとちょっとの6月を過ごしましょう~♪

◆こちらのブログでは、医療について、薬について、身体について、食事について、心について…医療に関する様々な情報を幅広く、わかりやすくお届けしています♡
◆ほぼ毎日、更新しています◎
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◆書いてアウトプットすることで、私達薬剤師も知識の整理・レベルアップを図ります☆
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以前、このような記事を書いたことがありますが・・・↓↓↓

今日はPart.2ということで、体験談を書いてみたいと思います^^☆

ある患者様が、「舌の炎症」にて耳鼻咽喉科へ通院、うがい薬を使用されていました。

手帳を見せて頂き、今治療中の病気や、服用中のお薬これまでの病歴もお聞きしました。

たくさんの病院に通われており、薬も多数、さらに、抗癌剤の治療もされていたので、「薬の副作用の可能性がないか」をしっかり見る必要がある方でした。

その方も、抗癌剤の副作用の可能性はないか?と気にされていました。

しかし・・・調べると、その可能性は低かったので、違う可能性も考えました。

ふと、お薬手帳と患者様の病歴を見ていて、あることが気になりました。

≪その方は、5年程前、胃癌のため胃の全摘術を受けていました

なぜ気になったのか?それは、

胃切除後の後遺症として有名なものに、「巨赤芽球性貧血」があるのを思い出したから

です。

「巨赤芽球性貧血」とは、
VB12(ビタミンB12)や葉酸の欠乏により起こる貧血で、貧血の他、発赤を伴う舌炎や、手足の痺れなどの神経症状を伴うこともある疾患◎

胃切除後に巨赤芽球性貧血になる理由は、
VB12の吸収には、胃壁の細胞が関与しているため、胃切除後は胃壁細胞が減少しており、VB12の吸収不良となり、VB12欠乏となる◎

(しかも、胃切除直後ではなく、数年後に発症することが多い)
つまり・・・

5年程前受けた胃全摘術後、胃壁細胞が少なくなったために、VB12の吸収が少なくなり、徐々にVB12不足となり、巨赤芽球性貧血を起こし、その症状の一つである「舌炎(ぜつえん)」を起こしている可能性があるのでは?

と思ったのです◎

お薬手帳で、現在VB12製剤の内服がないこと、病院でVB12製剤の注射などもないことを再度確認しました。

医師ではないので診断はできませんし、舌の状態を見ても、本当にこれが理由の舌炎かはわかりません・・・。
しかし、可能性も否定できないため、その方へ、上記のとおり説明し、

一度、巨赤芽球性貧血の可能性はないか、血液検査してもらったらどうか?

と提案しました◎

その結果☆

その方は、抗癌剤治療を受けていた病院の主治医へ相談。

血液検査の結果、巨赤芽球性貧血と、それに伴う舌炎だと診断され、すぐにVB12製剤の注射が始まったそうです。

うがい薬は、相互作用に気を付けなければならない成分は含まれていないですし、もしも、その方が、手帳を持っておらず、病歴も話して下さらなかったら・・・うがい薬の説明だけで終わっていたかもしれません◎

本当に良かったです^^♡

このように、思わぬことがわかったりもするので、情報は多い程助かります^^
些細なことでも気になる事があれば教えて頂けると幸いです^^

今日は少し難しいお話になってしまいましたが💦

最後までお読み頂きありがとうございました^^♡

明日は6月最終日、丁寧に過ごしましょう♡
では^^