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にじいろカルテ「自己免疫疾患について」

こんにちは^^ 薬剤師のY.O.です^^

明日は春分の日ですね🌸
明日を境に昼が長くなっていき、夜が短くなる、季節の節目です。

自然に感謝し、春を祝福する日★
その春分の日を中日として前後3日を合わせた7日間のことを「彼岸」といい、お墓参りをする習慣ができたとされています◎

春のお彼岸は「ぼたもち」をお供えし、食べる習慣がありますね。
小豆に「邪気を払う」という意味があるからです♪

ぜひ皆様も自然の変化や季節の移ろいを楽しんでみてくださいね^^♡

さて、皆様はドラマとか観られますか?
医療従事者は、勉強になるので医療物のドラマを観ることが多いです◎

昨日、「にじいろカルテ」が最終回を迎えました♡
「病とともに生きる」をテーマとしたヒューマンドラマ。
岡田惠和さんが紡ぐ脚本は、いつもほっこりとした気持ちを与えてくれ、大好きです♡

高畑充希ちゃん演じる主人公の内科医:真空(まそら)先生は、東京の大病院で働く最中、難病「多発性筋炎」(たはつせいきんえん)を患っていることを知り、病を抱えながらも医師として仕事をしたいとの想いから、偶然知った「虹ノ村」(架空の村)の診療所の医師として採用され、仲間や個性豊かな村人達と過ごし、成長していくストーリーでした★

「虹は、雨が降らないと見れない」

「病を患うことは辛いことかもしれないけれど、そうなって初めて見れる虹がある」

というメッセージが込められた作品となっていました★
ドラマの中でも出てくる、童話「虹」。改めて聴くととってもいい曲です♡

https://www.youtube.com/watch?v=_gS2yyeFP1U

さて、真空先生が患った「多発性筋炎」は「自己免疫疾患」の一種とされています◎ 「自己免疫疾患」、ご存じですか?

「免疫」とは、身体の中に侵入する異物を攻撃し、自身の身体を守るための機能ですよね。

「自己免疫疾患」とは・・・異物だけではなく、ご自身の正常な臓器や細胞に対してまで過剰に攻撃してしまうことで起こる疾患。

のことを言います◎
他には、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病、バセドウ病、など多数あります。それぞれ攻撃する場所が違うだけで、原理は同じと考えられているそうです◎

自分で自分を攻撃してしまう・・・不思議な病気ですよね。

自己免疫疾患の治療は、自分で自分を攻撃する良くない免疫を抑えなくてはならないので、

免疫抑制剤・・・名前の通り、免疫を抑制する薬。

を使用して、「自分で自分を攻撃しないように」します◎

ただ、やっかいなことにこの薬は、「良い免疫」も抑えてしまうので、感染症にかかりやすかったり、と、気を付けなければならないこともあります。
堂々巡り・・・。

薬剤師は、患者様にそこをきちんとお伝えしたり、「風邪などひいていませんか?」とお聞きしたり、白血球の数値が減っていないか採血結果を見せて頂いたり…と、お薬の効き具合を随時確認しています★

↓↓↓白血球についての記事もどうぞ♡


今日はドラマの話に絡めて、「自己免疫疾患」についてお話してみました♪

にじいろカルテは、登場人物の名前が、紅野真空、蒼山太陽、浅黄朔、橙田雪乃、橙田晴信、霧ヶ家氷月、緑川嵐、緑川日向、筑紫次郎などなど・・・

「色」と「自然界のもの」から成っていて、そこも面白かったですよ☆

そして、まだら認知症を患う女性を演じた安達祐実さんの演技も素晴らしかったです…!

では、今日はこの辺で♪
本日も最後までお読み頂きありがとうございました^^♡