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カリウムを減らす調理のポイント

みなさんこんにちは、うおのまち薬局薬剤師Yです😊
本日は、3月3日 

『耳の日』 👂

耳や聴力について多くの人の関心を集めること、そして難聴と言語障害をもつ人たちの悩みを少しでも解決することを目的として、日本耳鼻咽喉科学会の提案により制定された日だそうです😊



さて、
本日はカリウムのお話です🎤

先日、カリウムが高いと指摘された患者様の、毎日のお食事のお世話をされているご家族様からこの様な質問がありました。

👩‍🦰『血液検査でカリウムが上がっているから注意するようにと言われました。生野菜は控えて、野菜はゆでてから食べる様にと言われたけれど、何分ゆでればいいんですか?』

腎臓の働きが正常な方は、カリウムの余剰分は尿として体外へ排出されます。
しかし、腎臓の働きが落ちてくると、十分に排出できず、体内へ溜まりやすくなり、カリウム値が高くなります。
特にご高齢になると腎臓の働きが落ちてくることが多く、カリウム値が高いとの指摘を受けることが多くあります。

野菜や芋類のカリウムを減らすための調理方法として、『水にさらす』『ゆでる』など、大まかに書かれている資料は多いのですが、具体的に書かれている資料は少ないです🤔

そこで本日は、少し具体的な「野菜や芋類のカリウムを減らす調理のポイント」
についてお伝えしたいと思います🎤
(※私は東邦大学栄養部の木下先生の資料で学ばせて頂きました♡)

まず、

カリウムは水に溶ける性質があるので水にさらしたり、ゆでこぼしたりすれば、調理前の1/3~2/3に減らすことができます。
水に溶ける性質なので、電子レンジや蒸し調理ではカリウムはほとんど減りません💦

①水さらし

水につかる断面積(切り口)を多くしないと、あまり効果は期待できません。
千切り、みじん切りなどですね!
水にさらす時間は長く、水を変える回数が多ければ多いほどカリウムは抜けます。とは言っても、、、時間がかかりすぎると毎日のことなので大変ですよね💦

10~20分程度で、その間に水を2回くらい変えるようにしてみてください😊

②ゆでこぼし

こちらも水さらしの場合と同じで切り口を大きくして、たっぷりの熱湯でゆでるのがポイントとなります。
できる範囲で ”小さく” ”うすく” ”細かく” 切ってみてください🔪
お湯の量が多いほど、ゆで時間が長いほどカリウムは抜けやすくなります。とは言っても、、、クタクタになるまでゆでる必要はなく、あくまでもその食材が美味しく食べられる時間です😊
目安として、葉物類は3~5分程度、根菜類は10~15分程度です😊 ”美味しく”食べられる時間で臨機応変に対応してください😊
ゆでた後のお湯にはカリウムがたくさん溶け出していますので、捨ててくださいね😊

カリウムの抜け方は 

①水さらし<②ゆでこぼし

です👩‍🔧

お食事は1日3回、毎日のことなので、ご本人もご家族も頑張りすぎるとストレスになってしまいます💦 
楽しくお食事できることが一番です🎵
1回の食事ではなく、1日の全体量として調整をしてみてください😊
カリウムに関する資料もご用意しておりますので、いつでもご相談下さいね😊