患者様:「この薬は冷蔵庫に入れておいた方がいいですか?」
薬剤師:「いえ、常温で大丈夫ですよ」
薬局で良くあるこんなやり取り😊
実はこのやり取り、少し細かい内容を含みます😊
「常温」って? 「室温」とは違うの?
実は、薬剤師が日頃使う「常温」、「室温」、「冷所」など温度に関する言葉は「日本薬局方」というもので定義されているものなのです📖
・常温(15~25℃)
・室温(1~30℃)
・冷所(1~15℃)
薬剤師国家試験にも出題されるもので、学生時代には室温と常温の違いを
シーサー常にイチゴ2個(室温1-30、常温15-25)などとゴロ合わせで覚えた記憶もあります😊
懐かしい~
その他、
・冷水(10℃以下)
・微温湯(30~40℃)
・温湯(60~70℃)
・熱湯(100℃)
など、水温についても細かく定義されています!
しかし、
私たちの生活に関わる温度について、全てに日本薬局方の定義が当てはまるわけではありません!
身近なペットボトル飲料などにも「未開封の場合は常温で保存できます」など、「常温」という言葉が記されています。
こちらの「常温」はJIS(日本工業規格)によって定められた「常温」なのです。
JISでの「常温」の定義は5~35℃となっており、日本薬局方が定めるものとは異なるのです!
他にも、お料理のレシピによく出てくる、、、
「卵は冷蔵庫から出し、常温に戻しておいてください」などという「常温」。
ネスレさんのお料理用語解説によると、、、
「常温」とは、室内での程よい温度の23~25度のことで、「室温」ともいいます。冷蔵庫などで冷えた材料を室内に出して、冷気を取り去ることを「常温に戻す」とか「室温に戻す」といいます。通常、冷蔵庫に入れておくことの多いバターをクリーム状に練る時や、卵を泡立てる時などによく使われる言葉です。 |
と記載されてありました!
お料理業界では「常温」と「室温」は一緒の意味で使われる様ですね!
色々な規格があり、少し混乱しますが、、、
医薬品に関する温度については日本薬局方の定める温度を参考にされてくださいね😊
『温度に関する豆知識』、少し細かいお話となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました♡
本日の担当はうおのまち薬局 薬剤師Yでした♡